英語が世界語になった

2011.07.29

英語が世界語になった結果、外国語をめぐる環境は大きく変わろうとしている。たとえば、「できないのが当たり前」だった英語が、「できて当たり前」になった結果、どうなるのだろうか。「できて当たり前」とはいっても、当初は建前にすぎない。英語の文書があるとき、読めるふり、読んだふりをしていなければならないというにすぎない。しかしなかには、どうしても読まなければならない文書もある。苦労して読んでいると、いずれは英語を読む力がついてくる。とくに、自分の専門分野の文書であれば、何か書かれているのか、かなりの程度まで想像がつくことが多いので、慣れてくれば、意外と読めるものだという感想をもつようになる。そうなれば、読んだふりで押し通していた文書も、目ぐらいは通しておこうという気持ちになってくる。数年もすれば、かなり読めるようになる。会話であれば、もっと短時間に上達するはずである。「語学」という言葉があるので錯覚しやすいが、言語の習得はたいていの場合、「学問」などではなく、単純に慣れの問題なのだ。インドのように多言語の国に行くと、三つや四つの言語を自由に操る人はいくらでもいる。必要に迫られれば、だれでも短期間に外国語を操れるようになる。