現在の見合いは、簡潔なものになりました。お茶とお菓子程度で三十分ぐらい仲人が中心になって、おしゃべりをして、二人の気持ちがほぐれたところで、「そのあたりを散歩していらっしゃい」と二人だけにしたりします。それでも、はじめの印象は大切になりますから、女性の席は、真正面、あるいは真上から強い光線が当たらない、背景のきれいな場所にして、女性が美しく見えるように配慮してあげてください。そして本人同士がくつろいで話し合えるように、気楽な雰囲気をつくってあげることがたいせつです。最近の若い人たちは、自由に話し合い、観察し合いますから、仲人がつきそいということを意識しすぎるのはマイナスです。また、見合い写真や書類の交換が行なわれ、双方が見合いをすることになると、仲人は司会者の役割を引き受けることになり、この見合いの成否の重要なカギを握るわけです。ですから、そそうのないよう、当日の司会のプランを前もって練っておく必要があります。双方の家族の趣味や生活様式などをよく心得たうえで、共通の話題を準備しておきましょう。仲人が双方を紹介するときは、男性側を先に女性側をあとにします。これは男尊女卑の昔の思想からできた形式で、外国では、人を紹介するときは、目下を目上に、男性を女性に先に紹介します。動機は逆ですが、結果がはからずも同じになっているのはおもしろいことです。